第五章 系譜は信じられるか

(2) 一世代の間隔は25年から30年

 親子関係で続く一世代の平均間隔は、おおよそ25年から30年の間に収まる。したがって系譜の世代数を数えることによって、おおよその期間を推定することができる。
もし実年代を確定できる人物があれば、その人を基準にして世代数を数え、系譜上の人物の活躍年代を推定することが可能なのである。

一例を挙げる。
『勘注系図』には海部氏の当主が、籠(この)神社の神官として奉仕した年次を記す部分がある。
最初に就任したのが、伍佰道(いおきどう)と言う人で、その就任の年次は大化元年(645年)である。そして八世代後の、田雄という人が退任するのは貞観六年(864年)である。この間219年間で八世代。一人の平均在任期間は27.38年である。
この一例だけで結論付けられないが、どの時代にあっても、おおよそ一世代の間隔はこの程度である。
一世代の年代差は25年から30年くらいの内に収まるのである。

言い換えれば親子関係で繋がる、100年間の世代数は、三世代から四世代である。二世代や五世代になることは、まずあり得ない。
また七世代の年代幅はおおよそ200年前後である。

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