第六章 王都出現

(2) 秋津島宮が出土する

 初代神武の宮を「橿原宮」とする。
その場所は現在の奈良県橿原市とされる。ここに橿原神宮が建立され、近くにも神武陵とされる場所がある。
しかしこれらは明治時代に、このあたりを宮の場所と定め整備したのである。本当にこのあたりに橿原宮が在ったのかは解らない。また今日神武陵とされる墓も、元々は小さな円墳に過ぎない。これを大々的に造り変えた。これが本当に神武陵かどうかまったく不明である。

古い時代の天皇の宮や墓の場所を、正確に確定することは困難である。だがその場所を特定できるかもしれない宮がある。
六代孝安の秋津島宮である。
秋津島宮の場所は「室」とされる。「室」とは現在の奈良県御所市室である。奈良盆地の一番南、葛城山の山麓に広がる平野部である。
現在この室の近くで、高速道路建設に伴う事前発掘調査が行われている。
この発掘調査により室秋津島宮周辺部の遺構が出土すると考えている。

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