第七章 径百余歩、卑弥呼の墓

(2) 孝安天皇が葬られた玉手山

 この円形の尾根の存在する場所が重要なのである。
ここは御所市玉手山である。
『記紀』などの伝承によれば六代孝安天皇はこの玉手山に葬られたとする。現在宮内庁が孝安天皇の墓とする場所が、この玉手山の一番北にある。十数メートルの円墳が存在するとするが、立ち入り出来ないので詳しいことは解らない。これが本当に孝安天皇が葬られた場所か否かは不明である。
私が径百余歩の円墳とするのはこの孝安陵の南隣の尾根である。

孝安は私が卑弥呼とする宇那比姫の義理の弟である。卑弥呼が孝安と同じような場所に葬られたということは十分ありえる。
もしこのような円形の尾根を、玉手山以外の場所で見たとしたら、私はこれを径百余歩の卑弥呼の墓などと言い出すことは無かったかもしれない。
そしてここは秋津嶋宮が存在するであろう、室から1.5kmくらい離れる。室から望み見ることの出来る場所でもある。



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