第九章 日本国の源郷

(1) 大和朝廷発生の地

  下記の地図は初代神武から六代孝安までの宮の伝承地を示したものである。正確な場所は不明であるが、六代までの宮の伝承地は奈良盆地南部、現在の橿原市から御所市の範囲である。
このあたりが大和朝廷発生の地なのである。

地図には初代神武の橿原宮の場所は示していない。現在神武の橿原宮を橿原市の畝傍山山麓とするが、ここは明治時代にそこを橿原宮跡として定めたものである。
江戸時代本居宣長が橿原宮跡の伝承地を尋ねるが、畝傍山近辺に橿原という場所は存在しなかった。
現在奈良県御所市に柏原という地域ある。一説にはこのあたりが橿原宮の伝承地とする説もある。この近くには神武が国見をしたという伝承の山がある。国見山を掖上国見山とするから、国見山は御所市の内で間違いはない。もし現在の橿原市畝傍山山麓が橿原宮であれば、国見をするなら畝傍山は最適の地である。わざわざ掖上の国見山まで出向くことはない。したがって私は初代神武の橿原宮は御所市の柏原ではないかと考える。


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